さて、今日から1枚の絵につき1つづつ文章を書きながらraddieyの絵について詳しく綴っていくよ。今回選んだモチーフはプチゼリーです。raddiey的にはかなり懐かしい感じの実家で出てきたおやつという感じで。
写真を参考にシンプルテイストで仕上げてみました。今更ながらシンプルテイストというのはraddieyの中のイラストのうち、太めの線とシンプルな塗りで描いたテイストのことです。こちらのシンプルテイストは基本は1種類のブラシで描いています。
でも色を慎重にのせたり工夫をしながら、ゼリーの透明感やフィルムの突っ張り具合なども描き分けています。線だけだとこんな感じ。
意外とシンプル。描き込みもそれほどじゃないけど、特徴を捉えながら線が美しく見えることを意識して描いています。
いつもiPadで描画するのだけど、描いたのは緑の1種類だけであとはMacの方で作業しています。iPadでの完成はこちら。
今回は2種類描いたので、このゼリーの色のレイヤーに色相・彩度の調整レイヤーをかけて赤、黄色、オレンジと複製していきます。
パターンの作り方は慣れれば簡単です。いつもパターンを作るときは3000px × 3000pxの正方形を作ってそこにモチーフを配置していきます。パターンとは、という感じですが、同じ繰り返しの継ぎ目のない反復模様です。Photoshopにパターン機能というものがあるので、 これを登録しておくと模様の大きさなんかを自由に操ることができます。
上の画像のようなデータがパターンの基本のデータになります。例えば、左上、右上、左下、右下が同じ赤のゼリーで数値でしっかり位置を決めてずれないようにしています。このデータがとても大事なのでしっかり作っています。
パターンのパーセンテージを自由に変えられるので、例えば上の画像のように29%にするとこれくらい細かく、
逆に120%にすると大きく拡大できます。シームレスなので大きさは自由。位置も自由に調整できます。これらの作業はMacのPhotoshopで全て行っています。
背景を白にしたら完成です。背景はちょっとひと工夫しています。一番明るい白だとインスタにあげたときに境目がなくなってしまうので、R248 G248 B245のやや暗くした白で統一しておくと並べた時にも良い感じに見えます。
レトロなモチーフも新たな切り口でイラストにすると面白い感じに仕上がりました。実は今日はこのイラストが2枚目。本当はフライドポテトのイラストを描いていたのだけど、ちょっと失敗してインスタに上げるには相応しくないかな、とぼつにしました。 最近Pinterestの通知がけっこう来るのでアイデアを探したり。今年はいろいろ描いたのでネタ切れもちょっと心配ですが、いろんなことを試しながらいいイラストと柄が作れたらと思っています。
北海道在住のデジタルクリエイターです。1980年11月17日苫小牧生まれ。広島市立大学でデッサンを学び、東京でデザインの仕事を覚え、帰郷後はデザイナーとして勤務、その後、デジタルのイラストレーションを描く活動をしています。
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現在はほぼ全ての作品をデジタルで描いています。使っているのはiPadとMacです。リアルイラストレーションに向いた自分にとっても合った画材です。
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